Performance / Exhibition :
2002.01.09 - 01.24 大分県中津江村 鯛生金鉱山坑道
Curation : Tyler RUSSELL (CA)
Supported by : 中津江村

Sound : ―Cream of the Stoners― MACHA, TAKAYAMA
Special Thanks : Nemu SAITOH, Kazuhide ISHII,
Jenna DEVINE (CA)
Design : Yuji KITAGAWA

中津江村は、明治22年(1889)町村制施行に伴い、合瀬村と板野村が統合されて誕生した。

明治27年(1894)の鯛生金山発見により、東洋最大の金鉱都市として栄え、ピーク時の就労者は3,000人、坑道で働く人々の宿舎で自然の山も見えないほどの賑わいであったという。

閉山までのおよそ80年間で、金40t、銀160tを産出し、掘り進んだ坑道は110km、タテ坑は590mで、実に海抜0mにまで達した。

昭和47年(1972)の金鉱山の閉山、下筌ダムの建設とともに人口も徐々に減り、現在では470世帯程の村民が林業を中心とした産業を営んでいる。

平成17年(2005)、前津江村、上津江村、大山町、天瀬町とともに日田市へ編入合併し、行政地域としては消滅した。「中津江村」という名前は現在でも使用されている。

『蛍』

暗闇の中に目を凝らすと、サラサラと軽い音と共に光の粒が走ってゆく。2001年のエキシビションサイトで制作した粒の循環機関が、鯛生金鉱山坑道内の一角の暗闇で、光の粒が浮遊する、体験型空間に生まれ変わりました。