▶︎ KOREAN

Exhibition : BRAVO!
2005.06.11 - 06.30 GA Gallery, 大韓民国ソウル特別市
2005.07.09 - 07.31 HIGURE 17-15 cas, 東京都荒川区

Organized by : Tyler RUSSELL (CA) / Shiu JIN (KR) / Jun'ichiro ISHII (JP)

Supported by :
財団法人 日韓文化交流基金
国際交流基金
日韓友情年2005 記念事業

Work collected by :
Ssamzie Space, 大韓民国ソウル特別市

日韓両国民にとって、この"日韓"という響きはどこかデリケートな印象を受ける。文化的にも風土的にも近しいものがありながら、何故か触れてはならない部分を持っている気配。"日韓"という冠をかぶせた場合、必ず「喜ばしい」ものでなければならないという暗黙のプレッシャー、それは何故か。

今回私が制作するのは、フレンドシップオリエンテーション等によく使われる名札です。このような特別な名札を必要とする友情関係はどこかしら胡散臭く、過剰に互いを称え合わねばならない配慮を必要としているような、拙く脆い関係を感じさせます。

韓国では鴨(キロギ)は親愛の鳥として有名です。結婚式で新郎が、木彫りのキロギを一対、新婦に渡す儀式があります。キロギは一度つがいになると、一生相 手を変えない習性があると言われ、子供に対する愛情も深いそうです。野山が火事になった時、子供と一緒に焼け死ぬことはあっても、子供を残して逃げること はまず無いそうです。また、雌が先に死んでも、雄が子供を育てることから、昔から家族愛や父性愛の象徴ともされているのだそうです。

このような愛情の深い鴨がただ一匹会場の中、ネームプレートを下げて待っている、愛情深い性質を持ちながら、愛すべき相手を不器用に探している。これが今回の私の制作するイメージです。

 


Video work "酉"
(color / 03'10" / no language / text by English / 2005)