風 見 馬

 

Permanet work 2012.12.01 -
Exhibition : 馬力, 魔力 - Horse Power
Jeju Horse Museum,
大韓民国済州特別自治道西歸浦市加時里
Curated by : Soon Young Kim (KR)

Work engineered by :
MOV ART TEC - Anthonius Kocken (NL/JP)

Organized by :
Gasiri Residency Artists Committee

Supported by :
Gasiri Center for Art Creation
Jeju Horse Park
Jeju Culture & Art Foundation

Special thanks :
Dr. Boo the Jeju National University

かつて耽羅(タムナ)という独立した王国が存在していた済州島では、13世紀の元統治時代から「馬」の牧畜が非常に盛んです。一方で、島の特徴を言い表す言葉「三麗・三多・三無」によれば、島に多く存在する三つの要素の内のひとつは「風」であると云います。私は今回これらの二つのキーワードを合わせて、ひとつのイメージを描きました。

"風が吹けば馬が走る"

独立した発電装置によって起動する本サウンドインスタレーションは、美術館と来館者の周囲で馬が走り回るような音を再生します。屋上階に設置された風力発電装置が電力を生成し、美術館二階の360°の回廊に設置したインスタレーションに送られます。

馬の駆ける音はインスタレーションが起動した時の周囲の風の状況に依存します。例えば無風であれば馬は歩き(Walk)、中速の風が吹いていれば駆け足(Trot)、強風が吹いてれば疾走(Gallop)する音が再生されます。

私の滞在していた済州島加時里は「馬」と非常に親密な関係があります。しかし同時に、それは住人の毎日の生活の中では殆ど透明な文化でもありました。外来者にとって最も印象的な風景は、しばしば住人にとっては最も普通の風景であり得ます。本作品「風見馬」において私は、風と音を使うことにより「目に見えない馬」を描き出そうと試みました。

 

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Work introduction video "風見馬"
(color / 02'14" / no language / text by English / 2012)