Area Guide Project " 新孔徳洞 "

 

Reserch at 麻浦区新孔徳洞 : 2005.08.16 - 09.09
Exhibition : Project Standing by OOO
Curated by :
Jinsuk Suh / Heechae Moon / Minjung Kim (KR)
2005.09.10 - 09.16
Kwan-Hoon Gallery, 大韓民国ソウル特別市

Assistant : Kim Kyeong Jin (KR)
Project Team : (KR)
Ko Eun Bi / Kim A Youn / Kim Jee Won / Park Bo Ra
Woo Bo Kyoung / Chey Mi Mi / Jang Ja Eun

Supported by : Project Standing by OOO

『グローバライゼーション』というと何かすごい印象を受けます。 それは何か可能性にあふれる大きく豊かなもののようで、私たちはとても満足しているようにも思えます。だれも快適なものには反対しません。しかしながらその影には時に、反動的で大きな力が隠されていることもあるのかもしれません。

ここに、都市再開発プロジェクトによってその歴史を終えようとしている町があります。今回の私のグループは、この町に訪れ、これを記録するプロジェクトを行いました。ものが新しく生まれ変る瞬間には、それまで在ったものの終わりがあります。後数年もすればすっかり忘れ去られるであろうこの風景を、作業を通して記憶する、それが今回のエリアガイドプロジェクトです。

 

 

※リサーチの結果は観光ガイドブックにまとめられ、ソウル市仁寺洞の、ツーリストインフォメーションセンターで配布されました。

新孔徳洞

新孔徳洞は、マルドゥンテ(Marudunde)、シンチョン(Shinchoen)、ホバックバッ(Hobackba、カボチャ畑)、ホンイェンドン(Hongyendong)、カンナムパッ(Kwannampa、柿木畑)、ポックサナムンドンサン(Pocknamdongsan桃の木小山)を合わせて、そう呼ばれている。野山として印象が強い地区名からも解る通り、この地区はもともと様々な果樹が植えられる栽培地であった。

このような自然環境を持った地区に人々が居住し始めたのは1895年の乙未事変の頃で、日本軍の横行する都の中心部から逃れ、農夫として定住し始めた人々がシンチョン(Shinchoen)という部落を形成したのが始まりだと言われている。

孔徳洞には麻浦(Mappo)刑務所が設けられ、マルドンギル(Maudong-gil)の東西は服役囚の作業場となり、孔徳市場近くは中国人労働者の居住区となっていた。

新孔徳洞は2000年都市再開発地区として指定され、不良住宅の解体事業が進められており、2005年8月現在、新孔徳5区の再開発事業が行われており、およそ 14,300㎡ (約130世帯)の地区が人の住まない廃屋となっている。